切削油による加工効率向上の提案 | マルシメ株式会社 – LPガス販売・ガソリンスタンド運営・石油製品販売、輸送、荷役・産業廃棄物収集、運搬

切削油による加工効率向上の提案

加工効率向上のための切削油切替の提案。現行油と提案油の比較試験を行いました。

 

1.評価油

  1. 現行油A
  2. 現行油B

 

2.一般性状

評価油の一般性状分析結果を表1に示します。また図1、2にIR測定結果を示します。
現行油Aは油脂・硫黄系極圧剤を主体にした一般的な活性タイプの切削油剤です。
また現行油Bは油脂・硫黄系極圧剤を主体とし、工具寿命延長を目的としてZnDTPを0.4%程度含有させた不活性系切削油剤です。

 

表1 評価油の一般性状

  リライアカット 現行油
AS5 AS10 DS30
引火点(COC)   138 174 218 162 184
動粘度 40゚C mm2/s 4.65 11.92 28.3 7.059 17.44
動粘度 100゚C mm2/s 1.694 3.084 5.367 2.198 3.705
酸価   mg・KOH/g 0.32 0.3 0.24 0.15 5.65
塩基価(塩酸法)   mg・KOH/g 10 10.1 3.95 0.02 0.47
水酸基価   mg・KOH/g - - - 0.15 5.65
銅板腐食 100゚C,1h   4b 4b 1a 4c 1a
脂肪油分     4 4 5 15 7
タッピングエネルギー効率 S25C×
ナットタップ
102.7 112.27 106.61 109.64 99.94

その他元素分析も行っています。

 

3. 加工性能試験

現行油A、現行油Bと当社推奨油リライアカットAS5、AS10、DS30の加工性能(切れ味)を確認するためにタッピング試験を行いました。
試験条件を表2に示します。表3、図5に試験結果を示します。

 

表2 タッピング試験条件

使用タップ mm ナットタップM8(p=1.25) 
下穴径 mm φ6.8
被削材 mm S25C(厚さ:10)
切削速度 m/min 9.0
比較標準油   現行油A、現行油B
リライアカットAS5、AS10、DS30
試験順序   標準油、試料油、標準油、試料油・・交互3回

※タッピング試験・・・切削油のいわゆる“切れ味”を測定するJX日鉱日石エネルギー株式会社独自の試験です。ドリルにて下穴加工を行ない、ナットタップまた転造タップを用い、タップ加工を行なう。その時のタッピングトルクの時間積分値(タッピングエネルギー)を求め、標準油と試験油のタッピングエネルギーの平均値の比較を行い、以下の式によりタッピングエネルギー効率を求めます。

タッピングエネルギー効率

タッピングエネルギー効率が大きいほうが“切れ味”が良い油剤です。

 

リライアカットAS10は現行油Aと同等以上の加工性能を有することがわかりました。
またリライアカットDS30は現行油Bと同等以上の加工性能を有することがわかりました。

 

タッピングエネルギー効率

図3 タッピングエネルギー試験結果(活性系)

タッピングエネルギー効率

図4 タッピングエネルギー試験結果(不活性系)

以上の試験結果によって、加工性が向上し、効率向上の見込みが有りとし、生産現場にて実機テストを行い、採用の判断を頂くよう提案を行い、採用に至りました。

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