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SハイランドSE32黒化調査

カテゴリー : 分析の事例 , 石油製品の分析 ,
試料名 スーパーハイランドSE32
採取箇所 タンク
採取日付 2009年7月
分析目的 黒化の原因究明

分析調査結果

  1. 黒化した試料油(水分:0.05Vol%未満)を石油エーテルで希釈し、遠心分離(2,000rpm×20min)すると黒色粉末(0.05%)が分離される。この粉末は磁性を有することから鉄摩耗粉を主体としたものと推定される。
    石油エーテル可溶分をウオーターバス(95~100℃)で石油エーテルを除去して回収した油分は動粘度(mm2/s at40℃)は32.58で問題なく、色相もL1.5(ASTM)と若干低下している程度で、赤外吸収スペクトルでも劣化の兆候は認められない。
  2. 本油の黒化は上述黒色粉末が懸濁して生じた現象であり、油分自体の性状に異常は認められない。
  3. 遠心分離した黒色粉末に王水を加え50℃程度でかき混ぜると75%程度は王水に溶解し、この溶解分は鉄粉と推定される。一方、遠心分離管に沈積した王水に溶解しない黒色粉末(0.013%,不溶分の約25%)は磁性を示さず、赤外吸収スペクトルはウエアリング(ガラス繊維)の吸収に類似している。

 

以上の結果より、次のことが推察される。

  1. 試料油の黒化は鉄粉(摩耗粉?:400ppm程度)と王水に不溶な黒色粉末(100ppm程度,成分は特定できないが、赤外吸収スペクトルはウエアリング(ガラス繊維)に類似している)が油中に懸濁して生じた現象である。
  2. 黒色粉末を除去した油分は性状的に何ら以上は認められない。
  3. 摩耗粉と推定される鉄粉は400ppmと多く、王水不溶分もウエアリングの摩耗粉である可能性が否定できないことから、使用環境、特に摩擦面に係わる部位の調査が必要と考えます。

*IRNo.2.1:王水不溶分のスペクトル上の●印はウエアリング(ガラス繊維)の吸収とほぼ一致する吸収

 

 

 

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